デザイナーの作品集あるある、と著作権。
デザイナーの作品集あるある、と著作権。
デザイナー誰しもが一度はつくったことがある作品集。(ポートフォリオ)
私も学生時代の就活時にもつくりましたし、社会人になってからもつくりました。
ほとんどは、初めてのクライアントへ自分の実績としてみていただくためにまとめる物です。
あとは転職時ぐらいでしょうか。(作ってもいいの?ポートフォリオサイト・・・yahoo知恵袋)
いまでは逆に、弊社へデザイナー募集で送付いただく、もしくは面接時に見る、という
人のポートフォリオを見る事が多くなりました。
ここで「ポートフォリオあるある」なんですが、
自分の作品として持ってきているけど、どこまでそのデザイナーがやったか分からない・・・。
よくあります。
わたしは、面接時には、どんなポートフォリオでも「どのへんまでやりました??」
「この部分のデザインは??」「企画は?」「このコピーは?」「このアイディアは?」って
結構いろんな部分をしつこく聞きます。
まぁ面接ともなると、少しでも関わった物を自分の作品として多く見せたいと心理的に働くのでしょうが、
非常に関わりが薄い物に関しても自分の作品という見せ方で見せる事や
メインでデザインをしていない物まで、自分の作品だと思わせる見せ方は・・・
どうかな? と思いますよね。
私が以前務めていたデザイン事務所でも、広告代理店さんからいただいたお仕事の実績は
きちんと公開する範囲などを代理店さんにも伝えたうえで、了承いただかないと絶対NGでした。
広告代理店(元請)がクライアント(発注者)と仕事をしたわけで、その一部をやったデザイナーが
全部が全部、私がやりました。はおかしいでしょう、という話になりかねませんし、
代理店さんとクライアントの関係性も考慮しなければいけません。
私が応募の際に見る作品集でも、きちんと、CD、AD、P、C、D、、、など
関わった皆さんの名前が掲載してあります。
(アドフラその他作品が掲載されている物はほぼそうですよね。。)
きちんと許可を取ること、無断で事を運ばない、
一緒に仕事をさせていただいた仲間として、きちんと一言お伝えしてから、
と、当たり前のスジの通し方です。
ということで、
弊社もこれまで実績にはクレジットを入れておりませんでしたが、
最近は、レスポンシブでのWeb構築など高度化したhtml作業やECサイトのシステム構築など
外部の方のご協力もありますので、その辺も含めてすべてクレジット表記するようにしました。
(最近、少し嫌な思いをしたという理由もありますけど・・・)
前に著作権のことでいろいろトラブルがあり自分でも多少勉強していますが
職務著作、共同著作、、etc。
著作権の中にも大きく分けて著作権(財産権)と著作者人格権があり、、と
プロのデザイナーでは当たり前に知っておかなければいけないことが、
逆に企業サイドのほうがコンプライアンス上知っていて詳しいという、
お恥ずかしい話になっていることが多いです。
こういうことは知りませんでしたではすまされないので、
技術・スキルでもなく、知識は本読むだけですから覚えておきたいですね。
著作権については、もうすでにデザイナーなら知っている事が当たり前の時代なので
特に学生さんは、今のうちにルールを勉強しておくと仕事の現場に出てからのトラブルを防ぐことも出来ますね。
もちろんデザイナーは制作時に写真やイラストなど著作物を扱ったりしますし、
クライアントを守るためにも大切ですね。(友)