テオ・ヤンセン展に行ってきました。2014年。
テオ・ヤンセン展に行ってきました。2014年。
砂丘の生命体「テオ・ヤンセン展」です。
昨年、長崎県美術館でおこなわれていたテオ・ヤンセン展。何といっても得体の知れない海辺で動く何かが展示されるということで、興味津々でした。
その名を「ストランドビースト」、砂漠の生物、だそうです。
風を食べて生きています。
1990年に誕生して、現在まで生物として進化してきています。
長崎県美術館に行くのは、これで2回目です。
前回は、長崎の軍艦島を撮影した奈良原一高さんという写真家の展示会で、
軍艦島ツアーにも参加して、天候が良かったので軍艦島に上陸できた時です。
いや〜すごいですね。この見たことのない感。
海岸で写っている写真だともっと、アーティスティックで綺麗な写真があります。
実物を見ると結構大きくて、実際に動かしていただくデモンストレーションもあったのですが
女性スタッフ(ヤンセンレディ)の方々がストランドビーストのことを非常に可愛がっていて
「この子達は・・・」「この子達がですね・・・」と、この子この子って呼んでいるのが
ストランドビースト愛を感じました。
昨年、結構熊本でも流れていたのですが、中外製薬のCMでも登場しています。
これに登場しているのは「アニマリス・プラウデンツ・ヴェーラ 2世」でしょう。
そんなテオ・ヤンセン先生ですが、私が一番興味深かったのは
その背景設定。
このストランドビーストの歴史ですけど、グルトン紀、からはじまり、
現在まで7紀ぐらい(正確には前グルトン紀もあり8紀)の歴史があります。
それぞれの紀で、進化した部分と大きさなどが分かっていくのですが。
◎グルトン紀:「粘着テープの時代」(1990〜1991)
グルトン、ラテン語で「粘着物」の意味。はじめて実態を持ったビーストでプラスチックチューブどうしを緊結するために粘着テープを使用した。人間でいうと足や太股、ふくらはぎ、3つの部位からなる脚28本をもっていた。(以下省略)
◎コルダ紀:「ケーブルタイの時代」(1991〜1993)
プラスチックチューブどうしの緊結にナイロン製のケーブルタイ(結束バンド)を使用するようになったことに由来する名称。立って歩くことができた初のビースト。三角形を組み合わせた「トラス構造」による軽くて丈夫な脚と体を持つ。(以下省略)
◎カリダム紀:「熱の時代」(1993〜1994)
→ヒートガンの使用により曲げる、伸ばすなど熱での成形が可能に。
◎テピディーム紀:「加熱の時代」(1944〜1997)
→骨粗鬆症を患っていたビースト達だが、カリダム紀よりも更に頑丈な体を手に入れた
◎リグナタム紀:「木の時代」(1997〜2001)
→木材とチューブの間で二股「浮気の時代」と呼んでいる
◎ヴェポラム紀:「空気の時代」(2001〜2006)
→胃袋と筋肉をビースト達が手に入れた
◎セレブラム紀:「脳の時代」(2006〜現代)
→ついに脳を獲得。彼等は水や障害物を感知する感覚、自らの歩数を数えることが出来る能力を獲得した。波からの危険を避け、歩きやすい砂地を選びながら移動することが可能になった。
大人の科学でもテオヤンセンシリーズは2つぐらい出ていまして、
昨年、ちっちゃいミニビースト付きの1冊を買ったのですが、まだ組み立ててない〜(友)