「記憶をめぐる4つのレシピ」へ。
「記憶をめぐる4つのレシピ」へ。
少し前に、北九州市美術館へ行ってきました。
北九州市立美術館開館40周年記念で
「アート・オブ・メモリー 記憶をめぐる4つのレシピ」という展覧会が開催されています。
まずは、柴川敏之さんという方の作品ですが、今の時代の2000年後(例えば)に、今身のまわりにあるものが化石となっているでしょうね。その時の化石を作品として展示されています。
すべて本物のものを化石っぽくつくってあるそうです。すごい量が展示されています。
続きまして、今回最も感動してしまった作品なのですが、クワクボリョウタさんという方の作品です。壁に囲まれた暗い部屋のに入っていくと、静寂の中、何か光っているものが、ゆっくりとゆっくりと鉄道模型の様なレールの上を走っています。
なんだろうととりあえずじっとしていると、囲まれた壁、上の天井すべてに、「自分が列車に乗って見ている風景」が「光と影」で見事に再現されています。
よく見てみると、影をつくるために必要な、レールの横にセッティングされているものは、以外に身近なザルや洗濯ばさみなどもあります。しかし、動いている光源から壁に風景として映し出すための遠近感や、ずっと見ていても飽きさせない豊かな表現が、すべて計算されていて、この空間にいてとても心地よいものでした。これはすごい!!! 本当に「美しい」のです。。
あああ、もう一回みたい!!! とネットで探したらありました!!
動画が出てまいりました! こちら!
はい、どうですか? でも生で見たらもっと感動します。
続きましてこちら、北上伸江さんという方の作品です。映像作品ですが実写の絵を再度、一コマずつアクリルで描き直したアニメーション、だそうです。
懐かしさやアナログのイメージであたたかく伝わってきます。はっきりとくっきりとしていないので、自分自身の思い出や記憶と重なったりする心あったまる作品でした。
最後は、plaplax(プラプラックス)というアート・ユニットの作品です。
さわったら反応する。動きに合わせてなんか起こる。的な、
双方向のアート、インタラクティヴアートです。
これは、「イシムシの標本」という作品で、まわりの好きな石を引き出しの中に入れると、その石の名前を教えてくれます。けど、石が虫(ムシ)になって画面に表示されるユーモアのある作品です。自分が入れた石に、足や手、羽、目がついて、名前が出ます。
椅子に座ったら、自分の上に木が生えてきて、どんどん伸びて、そこから鳥が飛んでいきます。
他にも、インタラクティヴアートがあって、子供も大人も楽しんでいました。
この展示会は、4つの「記憶」というカテゴリー。「時代の記憶」「風景の記憶」「人の記憶」「自然の記憶」で、それぞれの各アーティストやチームが表現しているようです。
いろいろ探していたら、オフィシャルサイトがありました。
こちらにいろいろ作品も掲載されています。→http://art-of-memory.jp/
皆様是非いってみてください。(友)